デジタルファブリケーションの医療応用例として、近年もっとも普及、開発が進んでいるものを幾つかご紹介したいと思います。

D-CT技術と医療

医療業界において現在代表として挙げるとすれば、一つは3D-CT技術ではないでしょうか。

このCTコロノグラフィーと呼ばれる検査は、3D-CT技術を用いた新たな検査方法で、大腸検査に活用されています。大腸を検査する場合、従来の方法では大腸内視鏡検査によって、内視鏡を挿入することや検査前に下剤を大量に服用する手間が必要でしたが、「大腸の3DーCT検査」においてはそういった手間が必要なく、患者さんの負担が非常に少なく、かつ短時間で検査を可能としています。

また、もう一つご紹介したいのが医療業界における3Dプリンターの活躍についてでしょう。

イメージ出典サイト:http://toyokeizai.net/articles/-/16254

業界は今後も劇的に変化していく

設計図となるデータ、そして物質を作成するための原料とを揃えるだけで自由に様々なものが簡単に制作できるとうことで、今では多くの業界で活用されている3Dプリンターですが、医療業界でも既に大役を担っているのです。

一つは臓器などの立体模型を作るために使われているということ。

外観だけでなく、内部を細部まで安易に再現することができますので、医師の学習に活用されています。

難病となる病変部の可視化も簡単です。全てにおいて立体的な情報を共有することも容易となりました。

そして、最後にご紹介したい活用法が人工骨を造ることです。

従来、骨の元となる原料を消却して工作機械で作成されていたものですが、プリンターであれば容易に人工骨を造ることが可能です。

内部構造、骨髄が通る中空も再現できます。

そのため、移植して半年もすれば骨代謝によって自分の骨へと置き換わって行くのです。

原料が人骨と同じ成分となっていることから、自身の骨と一体化しやすいというのも魅力です。

3Dプリンターの出現により、業界は今後も劇的に変化していくでしょう。